審査基準

評価概要

キャンサーチャンネル外部評価委員会（倫理評価委員）により、倫理的評価基準に従い、6つの倫理的評価項目を満たすかどうかを確認します（但し、アライアンスメンバー、及びメディアメンバーにおいては、医療情報の発信を目的としていない限り、倫理評価項目③、⑥の評価項目を審査致しません）。

これら倫理評価基準を満たしたサイトが、外部評価委員会（科学評価委員）により科学的妥当性の評価を確認します。

倫理評価基準

1.運営母体の明示

（○：適合・×：不適合）

誰が情報を書いているか明示されている。誰が書いているかわからない医療情報は信頼することはできません。

財政支援などを行っている民間企業、非営利組織などがある場合や、広告がその資金源である場合に、そのことを明示すること。特に、広告やそのリンクについては、オリジナルの情報源と区別できるように掲載されていること。

2.内容に対する責任の明確性

（○：適合・×：不適合）

情報を書いた人と連絡が取れる。記載内容に対する質問や苦情に対応できないサイトは信頼できません。

ホームページの運営者、および内容についての責任者の名前が明示されていること。さらに、内容などについて苦情などに対応できるように、メールアドレス、住所、電話番号など何らかの連絡先が明示されていること。

3.情報の相補性

（○：適合・△医療機関・医療者によるサイト、または免責事項等が記載されている・×不適合）

全ての医療情報は、一般論であり、全ての人には適応できないことが記載されていなければなりません。

ホームページの掲載情報は、担当医師からの情報に代わるもので無く医療関係者とのコミュニケーションをサポートする目的につくられていること。また、医療情報の不確実性が明記されていること。すなわち、すべての医療情報は一般論であり、すべての個人に適応できるものとは限らないものであることが、記載されていること。医療情報の限界について記載されている。

4.更新日の明示

（○：適合・△：内容に関わらずサイト内に更新日がある・×：不適合）

いつ書かれたものか明示されている。更新されていない、古すぎる情報は信頼できません。

原則、ホームページ全体、各ページの最終更新日が掲載されていること。いつ書かれたものか明示されている。

5.個人情報保護と守秘義務の遵守

（○：適合・△：個人情報を収集するサイトでない場合・×：不適合）

個人情報が守られている。個人情報が漏えいするようなサイトは、安心して利用できません。

ホームページの来訪者や患者個人を特定する情報に対する、適切な安全保護措置を取っていること。また、個人情報を収集・利用する場合にはインフォームドコンセントが取られていること。

6.医療情報の出典

（○：適合。医療機関、医療者によるサイト、あるいは文献、その他情報源が示されている・×：不適合）

情報の根拠が示されている。医療情報は、専門学会、論文などで発表、公開されていないものは信頼できません。

医療情報については、その情報源が示されていること。また、その情報源が医療者などの医療従事者によるものかを明示していること。

評価結果判定方法

倫理評価項目を、外部評価委員2名によって評価し、⑥医療情報の出典以外の項目が○ないし、△であるサイトを倫理規程合格サイトとします。2名の意見が一致しないサイトについては、その他の運営委員を1名追加の上、協議し、合否を決定する。これらに適合したサイトのみが、次項、医学評価に進むこととする。

尚、評価判定後にサイトがリニューアルした場合は再度倫理審査を行うが、その際は外部評価委員1名で評価を行うこととする。再審査は、リニューアルにあたり既に適合だった箇所が欠落していないかの確認を主とする。

科学評価基準

それぞれ各サイトの科学的妥当性について評価する。サイト内に一つでも間違った医学情報が掲載されている場合には不適と判断します。さらに、統一見解が得られていない医学的内容についても断定的に書かれている場合には、不適とします。

評価結果判定方法

がん診療経験5年以上の医師2名により評価し、評価結果は、○：推奨、△：許容を合格サイトとし、2名の意見が一致しない場合は、両者にて協議の上、合否を決定する。

最終判定とキャンサーチャンネルの表示

倫理評価・科学評価を通過したしたサイトについて、評価結果、公開日を明示の上、キャンサーチャンネルアライアンスメンバーとして公開する。

アライアンスメンバー資格の更新

アライアンスメンバーは、毎年3月末日の情報にて1年に1回、外部評価委員により、その適合性について再判定し承認の更新を行う。また、団体・組織の活動停止が認められた場合、アライアンスメンバーの承認を取り消すこととする。

その他の事項

上記に定めのない事項については、懸案毎にキャンサーチャンネル運営委員会によって随時検討し決定する。